自己肯定感と子どもの犯罪

 

子どもの自己肯定感が低いと、子どもは犯罪を犯す傾向にあると私は思っています。

時に人を傷つけたり、殺してしまったり、という最も重い犯罪も含めてです。

これはどういうことかというと、子ども自身、自分のことを大切にしていない、ということなのです。

昨今、埼玉県東松山市の河川敷で、16歳の少年が、同じ年ごろの少年５人にリンチされ、殺された、という事件が起きました。とても胸が痛むことです。

この5人の少年たちは、不良グループだったといいますが、そんなことはちょっと脇に置いておいても、彼らは本当に自分を大切にしていたでしょうか？

答えは、「NO」です。

自分のことを、自分の命を大切にしないから、人のことも簡単に殺せてしまうのです。
そう、自分の命を軽視しているから、人の命も軽視するのです。

これは、とても悲しいことですね。

 

こういった少年の親たちは、子どもに果たして、自己肯定感という、とても大切な宝物をプレゼントしてきたのでしょうか？

子どもたちに、「あなたは私たちにとってかけがえのない存在だよ。」と伝え続けてきたのでしょうか？

それとも、子どもを放置し、やりたいようにやらせ、何かあっても見て見ぬふりをしてきたのでしょうか？

 

子どもの自己肯定感を伸ばすのは、親の役割です。

大切な、大切な役割なのです。

それを怠ったために、今回このような悲惨な事件が起きたと私は思っています。

 

あいだみつを　さんが良い詩を残しています。ここで紹介させてください。

 

「いのち」

あのね

自分にとって

一番大切なものは

自分のいのちなんだよ

だから

すべての他人の

いのちが

みんな大切なんだよ

 

まさに、この詩に匹敵する説明はないくらいです。

自分の命を大切に思える子どもは、人の命を粗末にしません。

自分の存在をかけがえのないもの、と思っている子どもは、

同じく、他者の存在もかけがえのないものと思えるのです。

親の責任は無限大です。

そして子育ての責任も無限大です。

なぜなら、親は、子どもを、この世で何か貢献できる人間に育てるのか、
もしくは、犯罪者に育てるのか、
そういった責務を負っているからなのです。

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