毒親に育てられると自己肯定感が低くなる?大人になっても生きづらい理由と「育ち直し」

 

「自分に自信が持てない」

「人から嫌われるのが怖い」

「いつも自分が悪いような気がする」

「頑張っているのに、自分を認められない」

 

もし、あなたがそんな悩みを抱えているなら、もしかすると子どもの頃の親子関係が影響しているのかもしれません。

特に、親から否定されることが多かったり、親の顔色をうかがって育ったり、自分の気持ちを我慢してきた人は、大人になってからも「自分には価値がない」と感じやすくなることがあります。

 

【毒親とは?】

 「毒親」という言葉は医学的な診断名ではありません。

一般的には、子どもの心を傷つけるような言動を繰り返したり、子どもの意思や気持ちを尊重せず、過度に支配・干渉したりする親を表す言葉として使われています。

たとえば、

  • 何をしても否定される
  • きょうだいと比較される
  • 「あなたはダメ」と言われ続ける
  • 親の期待に応えることを強く求められる
  • 親の機嫌を子どもが取らなければならない
  • 子どもの気持ちを聞いてもらえない
  • 親の思い通りにしないと怒られる
  • 子どもに罪悪感を持たせて従わせる

 

などです。

もちろん、親子関係にはさまざまな事情があります。

ここで大切なのは、親を一方的に責めることではありません。


「自分は子どもの頃、どんな気持ちで生きていたのだろう?」

そこに目を向けることです。

 

【毒親に育てられると、なぜ自己肯定感が低くなりやすいの?】

 子どもにとって、親はとても大きな存在です。

親から繰り返し否定されると、子どもは「親の言葉が間違っている」と考えるよりも、

「自分が悪いんだ」

「もっといい子にならなきゃ」

「自分が我慢すればいい」

と考えてしまうことがあります。

 

そして、その考え方が長い間続くと、大人になってからも、

「私が悪いのでは?」

「こんなことを言ったら嫌われるかも」

「もっと頑張らなければ」

と、自分を責めることが習慣になってしまうことがあります。

 

「自分を大切にする」が分からなくなることも

 親の顔色を見ながら育った人は、自分の気持ちよりも「相手がどう思うか」を優先することがあります。

たとえば、

「本当は嫌だけど、断れない」

「疲れているのに、頼まれると断れない」

「怒らせないように我慢してしまう」

「自分が何をしたいのか分からない」

ということです。

 

これは、単に「意志が弱い」ということではありません。

子どもの頃に身につけた、自分を守るための反応が、大人になっても残っている場合があります。

 

【自己肯定感が低いのは、あなたのせいではない】

 

「もっと自信を持とう」

「ポジティブに考えよう」

「自分を好きになろう」

そう言われても、簡単にはできないことがあります。

なぜなら、長い間「自分はダメだ」と感じる環境の中で生きてきた人にとって、それは単なる考え方の問題ではないからです。

だから、

「どうして私はこんなに自信がないんだろう」

「もう大人なのに、いつまでも親のことで悩むなんて」

と、自分を責めなくていいのです。

あなたが弱いからではありません。

あなたなりに、生きてくるために身につけてきたものがあるのです。

 

【自己肯定感を上げる前に、「自分の気持ち」に気づく】

 自己肯定感を高めようとすると、

「自分の長所を探そう」

「自分を褒めよう」

と考える人も多いでしょう。

もちろん、それも一つの方法です。

 

でも、親子関係で深く傷ついてきた人の場合は、その前に、

「私は本当はどう感じていたんだろう?」

と、自分の気持ちに気づくことが大切な場合があります。

「悲しかった」

「寂しかった」

「怖かった」

「本当は甘えたかった」

「もっと話を聞いてほしかった」

「本当は嫌だった」

 

そんな気持ちが出てきてもいいのです。

それは、わがままではありません。

あなたの心が感じていた、大切な感情です。

 

【「育ち直し」という考え方】

 

子どもの頃に十分に受け止めてもらえなかった気持ちを、大人になった自分が少しずつ受け止め直していく。
私はこれを「育ち直し」と考えています。

 

たとえば、子どもの頃の自分に、

「怖かったよね」

「寂しかったよね」

「本当によく頑張っていたね」

「あなたが全部悪かったわけじゃないよ」

と声をかけるように、自分自身の気持ちを理解していく。

過去を変えることはできません。

でも、過去の自分に対する現在の自分の見方を変えていくことはできます。

そこから少しずつ、自分との関係が変わっていくことがあります。

 

【親を許さなくても、自分の人生を生きていい】

 毒親のことで悩んでいる方から、

「親を許さなければいけないのでしょうか?」

と聞かれることがあります。

 

私は、無理に許す必要はないと思っています。

もちろん、親の事情を理解することができるようになる場合もあります。

でも、

「親にも事情があった」

と理解することと、

「だから自分が受けた傷はなかったことにする」

ことは別です。

 

親との関係をどうするのか。

距離を置くのか。

関わり方を変えるのか。

自分にとってどんな距離が心地よいのか。

それを考えていいのです。

 

 

【自己肯定感とは、「自分を大好きになること」ではありません】

 

自己肯定感が高い人というと、

「いつも自信がある人」

「自分のことが大好きな人」

というイメージがあるかもしれません。

でも、私はそう考えていません。

 

失敗する自分。

弱い自分。

迷っている自分。

人と比べて落ち込んでしまう自分。

そんな自分も含めて、

「私は私でいい」

と思えること。

それも自己肯定感の大切な部分だと思っています。

 

 

【「頑張らなくても価値がある」と少しずつ知っていく】

 

親から認めてもらうために頑張ってきた人は、大人になっても、

「頑張らないと価値がない」

「人の役に立たなければいけない」

「迷惑をかけてはいけない」

と思い続けることがあります。

でも、あなたの価値は、何ができるかだけで決まるものではありません。

 

仕事で成果を出しているから価値がある。

誰かに必要とされているから価値がある。

頑張っているから価値がある。

そうではありません。

 

何もできないと感じる日にも、あなたにはあなたの価値があります。

 

【これからは「親に認めてもらう人生」から「自分が自分を認める人生」へ】

 

毒親との関係で傷ついた経験は、簡単になくなるものではないかもしれません。

でも、これからの人生まで親に決めてもらう必要はありません。

 

「私はどうしたい?」

「本当は何が嫌だった?」

「これから、どんなふうに生きたい?」

 

少しずつ、自分に問いかけてみてください。

 

自己肯定感を高めることは、無理にポジティブになることではありません。

自分の気持ちを知り、自分を責めることを少しずつやめ、自分自身を大切な存在として扱っていくこと。

その積み重ねが、やがて「自分を信じる感覚」につながっていきます。

 

もしあなたが、

「親との関係が今も苦しい」

「なぜこんなに生きづらいのか分からない」

「自分に自信が持てない」

「人間関係でいつも我慢してしまう」

 

と感じているなら、まずは自分を責めることをやめてみてください。

あなたには、あなたの人生があります。

親との関係に傷ついた過去があっても、これからの人生まで諦める必要はありません。

 

【自分を取り戻すことは、何歳からでも始められます。】

私は、自己肯定感を上げる専門カウンセラーとして、これまで多くの方のお話を聴いてきました。

一人では整理できなかった気持ちも、誰かと一緒にゆっくり言葉にしていくことで、「自分がなぜ苦しかったのか」が見えてくることがあります。

あなた自身の心を置き去りにしないでください。

これからは、少しずつ自分の人生を大切にする生き方をしていきましょう。

 

 

 

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