「彼から連絡が来ないと、不安で何も手につかない」
「嫌われるのが怖くて、自分の本音を言えない」
「大切にされていないと感じても、別れることができない」
このような恋愛の悩みを抱えていませんか?
好きな人ができると、相手のことを考える時間が増えるのは自然なことです。
しかし、相手の言動によって自分の価値が決まるように感じたり、嫌われないために自分の気持ちを押し殺したりする状態が続くと、恋愛が苦しいものになってしまいます。
こうした状態の背景には、自己肯定感の低さが関係している場合があります。
今回は、自己肯定感と恋愛依存の関係、そして相手に振り回される恋愛から抜け出すために大切なことについてお伝えします。
1.自己肯定感が低いと、なぜ恋愛で不安になりやすいの?
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、自分にも価値があると感じられる感覚のことです。
自己肯定感が低いと、自分の価値を自分自身で認めることが難しくなり、他人からの評価や反応によって、自分の価値を確かめようとすることがあります。
恋愛では、その傾向が強く表れることがあります。
例えば、彼から連絡が来ると安心するけれど、返信が遅いと「嫌われたのかな」「私に魅力がなくなったのかな」と不安になってしまう。
相手が優しくしてくれると自分に価値があるように感じられるのに、少し冷たくされると、自分自身まで否定されたような気持ちになる。
このように、相手の反応によって自分の気持ちや自信が大きく左右されてしまうのです。
もちろん、恋愛で不安になること自体は悪いことではありません。
大切な人だからこそ、不安になることもあります。
ただ、相手の気持ちを確かめなければ安心できない、自分の価値を相手に認めてもらわなければ不安で仕方がないという状態が続くと、恋愛に苦しさを感じやすくなります。
2.恋愛依存になりやすい人に見られる5つの傾向
恋愛依存という言葉はさまざまな状態に使われますが、ここでは恋愛相手に気持ちが強く引き寄せられ、自分の生活や心の安定が大きく左右されてしまう状態を指します。
次のような傾向に心当たりはありませんか?
① 相手からの連絡がないと不安になる
LINEの返信が遅いだけで、「何か悪いことをしたのかな」「もう好きではないのかな」と考えてしまう。
仕事や家事をしていても、スマートフォンが気になってしまう。
相手から連絡が来ると安心するけれど、その安心が長く続かず、また不安になってしまう。
このようなとき、相手の連絡が、自分の心を安定させるための大きな支えになっている可能性があります。
② 嫌われるのが怖くて、本音を言えない
本当は会いたいのに、相手に負担だと思われたくなくて言えない。
嫌なことをされても、嫌われるのが怖くて我慢してしまう。
自分の希望を伝えるよりも、相手がどう思うかを優先してしまう。
その背景には、「本音を言ったら嫌われる」「自分の希望を伝えたら見捨てられる」という不安が隠れていることがあります。
③ 相手に合わせすぎてしまう
相手の予定や好みに合わせ、自分のしたいことを後回しにする。
相手の機嫌が悪いと、自分が何か悪いことをしたのではないかと気になる。
気がつくと、恋愛以外の趣味や友人との時間が減っている。
相手を大切にすることと、自分を犠牲にすることは違います。
相手を思いやりながら、自分の気持ちも大切にできる関係が理想です。
④ 大切にされていないと感じても別れられない
約束を守ってもらえない。
連絡が極端に少ない。
自分の気持ちを聞いてもらえない。
頭では「この関係はつらい」とわかっていても、別れることを考えると強い不安に襲われる。
「この人がいなくなったら、私は一人になってしまう」「もう自分を好きになってくれる人はいないかもしれない」と考えてしまうこともあります。
相手と別れることが、自分の価値を失うことのように感じられるのかもしれません。
⑤ 恋愛がうまくいかないと、自分を責めてしまう
相手との関係に問題が起きると、「私が悪かったのかな」「もっと魅力的だったら、うまくいったのかな」と自分を責めてしまう。
恋愛は二人の関係です。
うまくいかない原因が、すべて自分にあるわけではありません。
相手にも考え方や事情があり、価値観が合わないこともあります。
恋愛がうまくいかなかったからといって、あなた自身の価値が低いということにはならないのです。
3.自己肯定感の低さには、育った環境が関係していることも
自己肯定感や恋愛での人間関係のパターンには、これまでの経験が影響している場合があります。
例えば、子どもの頃に親の顔色をうかがうことが多かった人。
親の機嫌によって家庭の雰囲気が変わり、いつも親を怒らせないように気を遣っていた人。
頑張ったときだけ褒められたり、きょうだいやほかの子と比較されたりすることが多かった人。
こうした経験を重ねると、「相手の期待に応えなければ、自分は大切にされない」「嫌われないように振る舞わなければならない」と感じるようになることがあります。
そして大人になってからも、無意識のうちに相手の気持ちを優先し、自分の本音を後回しにしてしまうことがあるのです。
恋愛相手に少し冷たくされただけで強い不安を感じるのも、過去の経験が関係している場合があります。
ただし、恋愛依存の原因が必ず親子関係にあるわけではありません。
過去の恋愛で傷ついた経験、現在のストレス、相手との関係性など、さまざまな要因が関係することがあります。
大切なのは、過去の誰かを責めることではなく、自分がどのようなときに不安になり、どのような行動を取りやすいのかを理解することです。
4.恋愛依存から抜け出すために大切な5つのこと
相手への気持ちを無理に消そうとする必要はありません。
まずは、自分自身との関係を少しずつ変えていくことから始めてみましょう。
① 不安になっている自分を責めない
「こんなことで不安になるなんて、私はダメだ」と自分を責めていませんか?
不安を感じること自体は、悪いことではありません。
まずは、「私は今、嫌われるのが怖いんだな」「連絡がなくて寂しいんだな」と、自分の気持ちに気づいてあげましょう。
感情を否定せずに受け止めることが、自分自身を理解する第一歩になります。
② 相手の気持ちと、自分の価値を切り離す
相手から返信がないとき、「返信がないこと」と「自分に価値がないこと」を結びつけていないでしょうか。
返信が遅い理由は、仕事が忙しい、スマートフォンを見ていないなど、さまざまに考えられます。
もちろん、相手の気持ちが離れている可能性もありますが、返信の速さだけで自分の価値が決まるわけではありません。
相手がどう思っているかと、自分が大切な存在であることは、分けて考えてみましょう。
③ 恋愛以外の時間も大切にする
恋愛が生活の中心になると、相手の言動に気持ちが振り回されやすくなることがあります。
好きな音楽を聴く。
友人と会う。
趣味を楽しむ。
ゆっくり休む。
どんな小さなことでも構いません。
相手のためではなく、自分自身が心地よいと感じる時間を少しずつ増やしてみましょう。
恋愛以外にも自分の居場所や楽しみがあると、心の支えを一人の相手だけに求めずに済むようになります。
④ 自分の希望や気持ちを少しずつ伝える
いきなり何でも本音で話そうとしなくても大丈夫です。
「今日は少し疲れているから、家でゆっくりしたい」
「本当は、もう少し一緒に過ごしたい」
「その言い方をされると、私は悲しい」
まずは、小さなことから自分の気持ちを伝えてみましょう。
相手に合わせることだけが、愛情ではありません。
お互いの気持ちを伝え合い、尊重し合える関係を目指していくことが大切です。
ただし、気持ちを伝えることで暴言や脅し、暴力などを受ける場合は、無理に話し合おうとせず、安全を優先してください。
⑤ 自分はどういう恋愛をしたいのか考える
「相手に好かれるには、どうすればいいのだろう?」
そう考えることが多い方は、問いかけを少し変えてみませんか。
「私は、どんな関係なら安心できるのだろう?」
「私は、どんなふうに大切にされたいのだろう?」
「この人と一緒にいるとき、私は自分らしくいられるだろうか?」
恋愛では、相手に選ばれることばかりを考えてしまいがちです。
けれど、あなたにも相手を選ぶ権利があります。
相手に好かれることだけでなく、自分が幸せを感じられる関係なのかどうかにも、目を向けてみてください。
5.自己肯定感を高めることは、自分を大切にすること
自己肯定感を高めるというと、自分に自信を持つことや、いつも前向きでいることだと思われるかもしれません。
しかし、無理に自信を持とうとしたり、いつもポジティブでいようとしたりする必要はありません。
不安になる自分も、寂しさを感じる自分も、誰かに愛されたいと思う自分も、否定しなくてよいのです。
大切なのは、どんな感情を抱いていても、自分自身を責めすぎないこと。
相手に好かれているときだけでなく、相手の反応が思いどおりではないときにも、自分の価値まで否定しないことです。
自分の気持ちを理解し、自分の希望を尊重し、自分を大切にする選択を少しずつ増やしていく。
その積み重ねが、恋愛との向き合い方を変えるきっかけになることがあります。
6.一人で変わろうとするのが難しいときは
長年身につけてきた考え方や行動のパターンは、頭で理解しただけですぐに変えられるとは限りません。
「相手に依存したくない」と思っているのに、連絡がないと不安になる。
「自分を大切にしよう」と決めても、嫌われるのが怖くて本音を言えない。
そんな自分に、もどかしさを感じることもあるでしょう。
そのようなときは、自分の気持ちや人間関係のパターンを、安心して振り返ることのできる場を持つのも一つの方法です。
カウンセリングでは、何に不安を感じやすいのか、どのような考え方の傾向があるのか、自分は本当はどうしたいのかを、一緒に整理していくことができます。
無理に過去を掘り下げたり、すぐに答えを出したりする必要はありません。
自分のペースで、自分自身への理解を深めていくことを大切にします。
最後に:相手に愛されるために、自分を失わないでください
恋愛をすると、相手に喜んでもらいたい、大切に思われたいと願うものです。
その気持ちは、とても自然なものです。
けれど、相手に愛されるために、自分の気持ちをいつも我慢したり、自分らしさを失ったりする必要はありません。
あなたは、誰かに選ばれることで初めて価値を持つ人ではありません。
相手の機嫌や言葉によって、あなた自身の価値が決まるわけでもありません。
恋愛相手を大切にするのと同じように、自分自身の気持ちも大切にしてほしいと思います。
「私は本当はどうしたいのだろう?」
その問いかけを、ぜひ自分自身に向けてみてください。
自分の気持ちを理解し、自分を大切にすることから、恋愛との新しい向き合い方が始まるかもしれません。
あなたが誰かに合わせるだけではなく、あなた自身も安心していられる恋愛を築いていけることを願っています。
自己肯定感を高める専門カウンセラー 斉藤瑞穂
24年以上、5,000人以上の方々と向き合ってきた経験をもとに、自分自身への理解を深め、自分らしく生きるためのカウンセリングを行っています。
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