自己卑下と自己肯定感

今回は、「自己卑下と自己肯定感」についてお伝えしたいと思います。

自己肯定感が低い人は、自分を卑下して考えてしまいがちです。「どうせ自分は何をやってもダメだから。」とか、「こんな私なんて、人に好かれるわけはない。」とか、思ってしまいがちなのです。

でも本当にそうでしょうか？本当にあなたに魅力が、能力や才能が全くないのでしょうか？

これは、皆、低い自己肯定感がなせるわざです。

自己肯定感を上げれば、こんな風に考えなくて済むようになります。

いつも自信を持って、自分のことを考え、見られるようになってきます。

「どうせ自分は…」などと考える人は、それこそ『引き寄せの法則』で、ネガティブなことが起きたり、ネガティブな人を引き寄せてしまいます。

せっかくの成功のチャンスも、自身で踏みにじってしまう可能性があるのです。

こういった人は、親御さんに、そのようなメッセージ「お前は何をやってもダメ」とか、「どうせあなたには出来ないわよ。」などと言われ続けてきた人が多いように思います。

そんな風に、親の声が自分に反映され、親の幻影を自分の中に取り込んでいるものを、「インナーペアレント」と呼びます。

否定的なことを言うインナーペアレントは、たくさんいます。

現に私も、若い頃は、父の言っていた否定的な言葉が、頭にバンバンと響く時期があり、大変苦しみました。父は結局自分を信じることができない人だったために、娘の私のことも、たいていの場では、信じてはくれませんでした。否定的な、批判的なことばかり言われ続けていた私は、頭の中で、父のネガティブな声がずっとしていたのを覚えています。そして、それは、大変苦しい経験でした。そして私は、カウンセリングを受ける決意をしました。

カウンセリングでは、まず、父と私の関係を見直すことから始めました。そして自己理解を進めると同時に、父のことも少しずつ理解していきました。なぜ、父はいつも私に批判的だったのか、その謎が解けてきたのです。

そこからは、父の声と戦っていくしかありませんでした。そして、そんなときには、自分の中に、「肯定的なインナーペアレント」を創ってあげました。否定をするのではなく、肯定をしてくれる『声』を創ってあげるのです。

もし、あなたの中に、「あなたなんて全然ダメ。」とか、「どうせあなたは何をやっても失敗するよ。」などという声が聞こえたら、「いいえ、そんなことはないよ。あなたは素晴らしい。あなたは能力がある。大丈夫。」と言ってみてあげてください。言い続けてください。すると、半年、一年、二年とするうちに、段々とあなたの中の、否定的なインナーペアレントは姿を消し、新たな肯定的なインナーペアレントが生まれてきているはずです。

自己卑下をして、良いことは起こりません。素敵なチャンスも見逃すかもしれないし、素敵な人たちとの出会いも無駄にしてしまうかもしれません。

もし、あなたのインナーペアレントが否定的なものだったら、どうぞそれを肯定的なインナーペアレントに変えていくよう、努力をしてみてください。

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