良い親 VS. 悪い親
あなたは、幼少期の頃から、
お母さん、お父さんに、よく声かけをしてもらったり
抱っこされたり、頭をなでてもらったりして
育ってきましたでしょうか。
私は、たぶん母親がしてくれていたと思うのですが、
あまり記憶がありません。
心理学の中で、「TA(交流分析)」という考え方があります。
この中で、ストロークというものがありますが、
平木典子先生の「カウンセリングの話」では、
このストロークのことを
「人の存在を認める行為」
と訳しています。
例えば、肯定的なタッチ・ストロークでは、
撫でる、さする、握手する、などです。
否定的なタッチ・ストロークだと
叩く、蹴る、つねる、なぐるなど。
心理的な肯定的ストロークだと
ほめる、励ます、うなずく、微笑む、などです。
否定的なストロークだと
叱る、怒る、にらむ、禁止する、などです。
(平木典子著「カウンセリングの話」より)
私は、どちらかというと、特に父親に
否定的ストロークをずっともらって
成長してきました。
例えば、叩かれる、怒られる、叱られる、禁止される、
などです。
肯定的なストロークは、私が覚えている限り
ひとつ、ふたつしかありませんでした。
ですので、私は、親からの愛を感じられず、
ずっと自己肯定感が低かったのです。
親の反面教師として、私は自分の子ども達には、
肯定的ストロークを投げ続けてきました。
子どもを抱く、撫でる、キスをする、
ぎゅっと抱きしめる、さする、などです。(タッチ・ストローク)
また、子どもをほめたり、声掛けしたり、よく微笑んだり、
「愛しているよ。」「あなたは私にとって宝だよ。」
と伝えてきたり、常に「大好きだよ。」
「大事だよ。」というメッセージを投げかけてきました。
(心理的ストローク)
ですので、2人の子どもは、とても自分に自信を持っていて、
自己肯定感が高いです。
ストロークと子どもの自己肯定感
どうでしょう?
こんなこと、と思われるかもしれませんが、
ストロークを投げるというのは、
赤ちゃんから幼少期の子供にとって、
とても大切な行為なのです。
私は、今でも自分の息子たちに
「愛しているよ」と伝えています。
こういった心理の実験があります。
昔は、人権擁護などという発想すらなかったので、
心理学の実験でも、そのやり方はすさまじかったのです。
ある研究者が、親のいない赤ちゃんのグループを2つに分けました。
1つのグループは、養育者が、ミルクをあげ、おむつを替えるとき、
赤ちゃんたちへの、声掛けや、なでたり、体をさわったりする、
というグループです。
もう1つのグループは、養育者が、ミルクだけあげ、
おむつだけ変えて、あとは、ボディータッチもなし。
声掛けもなし、という実験をしました。
するとどうでしょう。
前者の養育者とのコミュニケーションがあった赤ちゃんは
元気に発育していきましたが、
もう一方の、ほぼ無視され続けてきた赤ちゃんは、
みんな死んでしまったのです!!
これは、ショックですよね。
それほど、子どもにとって、ストロークを受けることは大切な行為のです。
今、もしあなたが、感情表現が薄いとしたら、
それは、親から肯定的なストロークをもらっていない証拠です。
一度、ご自身のことを見直してみた方がよいかもしれませんね。
このようにして、親のストロークが、子どもの自己肯定感に影響するのです。
失ってしまった自信をどのようにして取り戻せるのか?
◆カウンセラー自身の壮絶なACとしての過去の体験についても触れながら、どのようにして自己肯定感を上げてきたのか、自信を取り戻してきたのかを、順を追って説明しています。とても読みやすいステップメールです。
毒親・痛い親育ちの人へ。自己肯定感を上げる情報満載のメルマガ
◆親が毒親育ちの人や、一生懸命に育ててくれたけど傷ついてしまった人たちに向けて、自己肯定感を上げるための情報を発信していきます。自己肯定感が低いと感じる人は、是非、ご登録ください。
- 投稿タグ
- オープンカウンセリング, ストローク, ネグレクト, 交流分析, 低価格カウンセリング, 心理相談, 悪い親, 良い親, 虐待