なぜ自己肯定感が低い人には、本当の友達が少ないのか

今回のトピックは、「なぜ、自己肯定感が低い人には、本当の友達が少ないのか」についてお伝えしていこうと思います。

私のクライアントさんは、皆、自己肯定感が低い人なのですが、皆さんそろって、

「自分には友達が少ない。もっと友達を増やして、豊かな生活を送りたい。」とおっしゃいます。

実際、今まで見てきた、クライアントさん以外の、自己肯定感の低い人たちも、友達が少ないな～と思うのが、私の印象です。

私は、何でも話せる友達がいることは、人生における「財産」だと思っています。

私も自己肯定感が低い時代、友達は多かった記憶があるのですが、本当に何でも話せる友人というのは、ごくごく少人数であったように思います。中には、付き合っていくうちに、私のことを避けるようになっていった友人もいました。きっと、私が愚痴ばかり言っていたせいだと思います。

カウンセリングを通じて自己肯定感が高くなった今、私には友人が沢山います。何でも話せる友人も多いです。

学生時代からの友人は元より、社会人になって、ママになって、キャリアを持つ女性として、何でも隠すことなくお話しできる人は、幸運にもたくさんいます。

それは、私自身、自分のことにオープンで、人に対してもオープンで、いつも心のドアを開いているせいだと思います。そして、とても幸せに生きていますので、人の悪口や愚痴など、ほとんど出てきません。

不思議ですよね。自己肯定感が低かったときと比べると、今は、本当に幸せです！

では、なぜ自己肯定感が低い人は、友達が少ないのでしょう。

理由はいくつか考えらえます。

まずは、自分に自信がないので、人は自分といても、楽しくないのでは…と思ってしまい、自分から話したり、声を掛けたりするのを躊躇してしまっていることです。

本当は、あなたはとても魅力的な人かもしれないのに、もったいない話ですよね。こういった人は、自分に自信がないがゆえに、人に自分をオープンに出すことをしません。ですので、「謎めいた人」などと言われているかもしれません。

次に、自己肯定感が低い人は、自分の存在意義を見出していません。ですので、人にとって自分はちっぽけな存在で、そんなちっぽけな自分と話していても、何も意味がない、と心のどこかで（もしかすると無意識の中でかもしれませんが）思ってしまっているのです。

私の「向かうところ敵なし！」カウンセリング・プログラムでは、最初のセッションの時に、私の１７年間の知識と経験のつまった「自己肯定感チェックリスト」をやっていただきます。そこには、15問ほどの質問があり、それに点数（とてもよく当てはまる10、全く当てはまらない1、というように）をつけていただくのですが、皆さん、

「自分をかけがえのない人間だと思うことができない」

という質問に、10（とても当てはまる）か、9をつけます。

これは、自分の存在意義を否定しているようなものです。

これでは、内心ツライですよね。だって、自分で自分を認めていない人が、人から認めてもらえるはずがないのですから。

そして、最後に、自己肯定感が低い人は、人に助けを求められません。ゆえに、悩みがあっても、自分の中にため込んだままにしてしまうケースがほとんどです。

私のクライアントさんも、皆、「人に助けを求めることができません。」と言います。

ゆえに、友達も、せっかくクライアントさんのことを大切に思っているにも関わらず、自分は色々なことをクライアントさんに相談しても、相手からの相談がまったくないので、自分は友人と思われていないのかな～などと思って、少し距離を置かれてしまう、というケースも、残念ながら見受けられます。

私はカウンセリングも中盤に差し掛かり、自己肯定感もある程度上がってきたな、と思ったときに、

「今までいろいろと一人で悩んで辛かったよね。今は私と話せるから、前より状態はずっと良いと思うけど、本当は友達にも頼りたいんじゃない？」と聞いてみます。

すると皆が皆、口をそろえて「はい！その通りです。」と言います。

ですので、私は、

「是非、友達に連絡をして、私（カウンセラー）には言いづらい、もしくはむしろ友人にこそ相談をしたいことを、相談してみてごらん。きっとびっくりする反応が返ってくるよ。」