今回のトピックは、今問題となっている、親から子どもへの虐待について書いていきたいと思います。タイトルは、「子どもへの虐待と親の自己肯定感」です。
私にも子どもが二人いますが(今は高3、中2と大きくなりました)、自分が親からの虐待で苦しんだせいか、子どもには絶対そうしてはならない、と子どもに手をあげたことはほとんどありませんでした。
また、子どもを産む前に、自らがアメリカにて、留学時代、カウンセリングのお世話になり、それ以後カウンセリングに興味を持ち、カウンセリングを長きに渡って勉強してきたのもとてもよかったのです。カウンセリングでは、色々なことを勉強します。心理学も勉強していましたので、併せて、人は、子どもに手を上げたらどうなるのか、とか、子どもたち(兄弟・姉妹)を比較して育てたらどうなるか、など、発達心理学上のケース・スタディーも勉強してきたので、そういったことがどのように、子どもの成育に影響するのか、知識として持っていたことは良かったと思います。
また、私は、アメリカで独身時代1年間カウンセリングに通い、日本でも、2人目ができてから、多少の育児ノイローゼから自律神経失調症になり、また日本でカウンセリングを再開したのがとてもよかったのです。子どもに非を見つけるのではなく、自分に課題があると分かり、それに向き合うことができたからです。
ある日、子どもたちが上が5歳、下が1歳の頃だったでしょうか。保育園から家に帰ってくると、大騒ぎをするのです。きっと保育園より、家の方が羽を伸ばせるのでしょう。私は、理由の分からない片頭痛に苦しみました。頭痛薬を飲んでも効かないのです。また、夕食のときなど、私は、10分置きごとに、席を離れ、コンピューターの置いてある場所へ行き、数分コンピューターに向かって何かをするのです。そして、また子ども達の元へ帰る、ということを、夕食のとき繰り返ししていました。
これにはさすがの私も悩みました。「私は悪い母親です。子どもと夕食時にずっと一緒にいることができません。」と当時のカウンセラーに伝えました。
するとカウンセラーから意外な一言が。
「そうかな~。私は、あなたが、子どもから離れる時間を取って、逆に子どもたちに手を上げないようにしているように思えるよ。決してマイナスなことではないのじゃない?」と言われ、気持ちは収まりました。そして、そういった行為は以後なくなりました。
子どもを育てるのはとても大変です。
ですが、子育てで一番大切なことは、親の心と体が健康である、ということにつきると思っています。特に心が健康でないと、健全な子育てはできません。
子どもは、結構辛辣(しんらつ)なことを言うものです。悪気はないのですが、ぐっと心に響くことを言ったりもします。18歳と14歳になった今でも、家の息子たちはそうです。
特に小さい頃は、相手の気持ちなど読めない場合が多いので、思ったように行動し、思ったことを口にします。つまりは「素直」なのです。この素直さが素晴らしい子どもの長所でもあるのですが、親が自己肯定感が低いと、子どもの素直な発言に、内心傷ついたり、カチンときたりして、子どもへ暴言を吐いたり、あるいは暴力をふるってしまいます。
これは、決してめずらしいケースではなく、以前、私が子育てワークショップを、子育て中のママさんたちに行っているときにも出てきた話です。大多数の方が、子どもに手を上げてしまう、と言っていました。まぁ虐待までとは言わないまでも、子どもの一言や行動に腹が立ち、抑えきれずに、怒ってしまう、ということなのでしょう。
あるクライアントさん(30代・女性)がいました。彼女の旦那様は会社の社長で、とても良い場所に住み、経済的には何不自由ない生活をしていました。彼女が私のカウンセリングを受けようと思ったきっかけは、子どもについつい当たったり、嫌がらせをしてしまう、ということでした。
子どもといっても、まだ3歳の息子さんです。
子どもが何か彼女にとって気に入らないことをしたのなら、腹いせに、自分の仕事部屋に閉じこもり、外で子どもが泣いているのに出ていかなかったり、せっかく子どもが作った折り紙も、ごみ箱にぽいと捨ててしまったり、「あなたのせいで、私は仕事ができないの!」と怒鳴ってみたりしてました。彼女は家でできる仕事を持っていましたが、子どもがいるため、深夜遅くに仕事をするので、疲れていたのだと思います。ひどい場合は、手を上げたりしてしまっていました。
ですが、カウンセリングを重ねるうちに、気付いたことは、彼女の自己肯定感はあまり高くないということでした。彼女の母親も同じく自己肯定感が低く、彼女への子育ては、ネグレクトに近いものでした。
彼女は、子育ての仕方を知らなかったのかもしれませんね。でも、私の親もネグレクトでしたから、それは理由にはならないと思います。なぜなら、分からなければ人から、本から学べばいいのです。そして努力すればいいのです。学ぶところは沢山あります。
彼女の自己肯定感が低いせいで、子どもの一言・二言が気になり、かっとなります。そして、子どもに「腹いせ」をしてしまうのです。それは、様々な形で行われました。子どもをトイレに閉じ込めることもあったそうです。せっかくつくった幼稚園のお弁当も、床に思いっきり投げてしまったこともあるそうです。
子どもは、もちろんその度に大泣きです。
そう。親の自己肯定感の高さと、子どもへの虐待、とは連動しているのです。
ですので、子育てには、親の心の健康、いうなれば、高い自己肯定感が必要になってくるのです。
私は、子育て中のお母さんには、是非、カウンセリングを受けることを薦めています。心身共に健康な子どもを育てたかったら、まず、自分自身と向き合い、克服するべきところは克服し、自己肯定感を上げることです。
そうすれば、子どもの一喜一憂する姿も、何気なく発するどきっと度肝を抜かれる言葉にも、やりすぎの行動にも、余裕を持って対応できるのです。
自己肯定感の低いお母さんにはこれができません。なぜなら、自分に余裕がないからです。子どもが自分に挑発していると思ってしまうからです。だから、やり返してしまうのです。
二人の子どもを育ててきた母親として、またプロのカウンセラーとして、虐待の連鎖を止めるには、あなた自身が、親になる前に、もしくは親になってからでも、カウンセリングに行き、自分と対峙し、心の課題を乗り越え、クリアにしておくことをお薦めします。
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