自己理解＝自分の幸せ、です

今回のトピックは、「自己理解＝自分の幸せ」についてです。

自分をよく理解している人と、そうでない人って、どんな差が出ると思いますか？

私が思うに、自分をよく理解し、認めている人は、人にも寛大です。なぜなら、自分の弱さ、ダメなところ全部ひっくるめて自分だから、って、そのままの自分を受け入れているからです。だから、他の人が気に障る他人の行動も、自己理解をしている人は、腹も立たないかもしれません。

逆に自分をよく理解できていない人は、自分の中にコンプレックスや、自分を嫌う自分がいます。そうすると、その嫌いな部分や、自分のコンプレックスの部分を、他者の中に見たとき、なぜか、イライラとしたり、腹が立ったりしてしまうのです。

私もそうでした。

私は、車に乗っていて不注意を起こす人に頭にきます。

ある日、私が自転車で道を走っていたときのことです。突然横の道から、運転手は何の確認もせずに、飛び出してきました。あわや、私は車にひかれる寸前でした。私は恐怖のあまり、思わずその運転手に怒鳴っていました。「ちゃんと周りを見て運転しなさいよ！危ないじゃない！」と。（笑）

この場合、頭にくる人は多いとは思いますが、私ほど怒鳴らなくてもいいじゃない…と思う人もいるかもしれませんね。

これは、よくよく考えると、私の中に、「人のミスを許せない自分」がいるのです。ということは、私は、自分のミスが許せないのです。もし、自分のミスも「ミスはミスだから仕方ない。」と思えれば、人のミスも多少なりとも許せるのではないか、と思うのです。

ですが、自己理解が深まっていないと、相手が悪い、だから相手を怒鳴ってやって当然！！ということになるのです。自己理解が進むと、他者受容も進んでくると思うのです。

人は、どれだけ自分で自分のことを大事にしているか、によって全て決まります。

あなたは、ご自身のこと、本当に大事にしていますか？

自分を大切にする以上に、人を大切にすることはできない、という事実があります。

例えば、人の扱いが雑な人。こういった人は、実は自分の扱いも相当雑です。

やりたくないことを自分にやらせている人。こういった人は、他人に対しても同じことを求めます。

例に出すと、私は母親は常にハッピーな状態でいるのが良いと思っています。子どものためだから、夫のためだから、と自分のやりたいことを我慢していたら、今度は、子どもや夫が自分のやりたいことができたとき、不機嫌になり、抵抗を示します。なぜなら、「自分は我慢しているのに、なぜ、あなたたちも我慢できないの？」と思ってしまうからです。

怠けている自分を許せない人は、他者が怠けていると許せません。なぜなら、怠けている自分が嫌いで、それを、自己投影といって、自分の嫌いな姿を他者に見てしまうからもです。ですので、怠けている人に辛くあたります。

自己理解が深まっている人とは、

「怠ける自分がいても、いいよね～」

と自分で自分を認めています。怠ける自分もいる、という自己理解ができていて、それをも受け入れているのです。

こういった人は、他者に腹を立てたり、イライラすることも少なく、生きるのが楽です。

あなたも、もしダメな自分、コンプレックスを持つ自分がいたとしても、そんな自分も許してあげて欲しいと思います。ダメな自分を許すと、楽です。人に寛容になれます。そしてそれが、ひいては、豊かな人間関係へとつながっていくのです。

もし他者に対してイライラしたり、腹を立ててしまう自分がいたら、一度自分を見つめてみるのもいいかもしれません。それは、自分の認めたくない、ダメな部分を、他者の中に見ているだけかもしれませんから。

自己理解は自分の「気付き」から始まります。

ちなみにちょっと宣伝になってしまいますが、斉藤の「向かうところ敵なし！自己肯定感アップ・カウンセリング・プログラム」では、自己理解をすることに時間をかけます。自己理解を促していただけるよう、カウンセリングをしたり、様々なワークをします。時には、セラピーも行います。

世の中、自分を知っている人が、勝ちです。勝ちなのです。

なぜなら、そういった人は、とても高い自己肯定感でできているからです。それはそうです。どんな自分も、どんなダメな自分も、素敵な自分も、全て受け入れているのですから。

あなたの自己理解はどのくらい進んでいますか？