斉藤の定義する、「自己肯定感」とは、次の3つのことを言います。
① 自己信頼感(自分への深い信頼)
② 健全な自己愛(自分への深い愛)
③ どんな自分にも「OK!」を出せる状態
この3つの要素がそろって、はじめて、自己肯定感が高い人だね、ということになるのです。
この自己肯定感を育てるためには、親の役割がとても大きくなります。
親から子どもへ与えられる財産は、物質的な財産、例えば、お金や不動産などの所有物ではなく、自己肯定感が一番の財産であり、宝物だともいえると、私は、思っています。
自己肯定感が高い人は、幼い頃より、その存在を大切にされ、
その子固有の感じ方や考え方を尊重され、温かく見守られ育っている人が多いのです。
つまりは、親は、その子のディグニティー(尊厳)を大切にし、
守り、はぐくんでいく、という行為を始終しているのです。
決して、子どものディグニティー(尊厳)を犯したり、軽視したりはしません。
子どもの境界線を犯しません。むしろ、そっと見守っているのです。
ですので、子どもは自然と、「自分は自分で大丈夫なんだ」という感覚を持ちます。
この感覚こそが、子どもが大人になっても持ち続けていられる、
大切な自己肯定感という、親からの贈りものになるのです。
逆にいえば、自分の気持ちに対して、親からあまりにも多くのことを押し付けられてきた子どもというのは、自己肯定感が低い傾向にあります。自分自身の選択をする機会が少なかったために、自分への信頼感が薄いのです。
例えば、自分の決断、進路、価値観、考えの自由を、親の一方的な押し付けで自由にできなかった子どもは、自己肯定感も比例して低くなるという傾向があります。
私も親から、随分と価値観の押し付けをされてきましたし、進路も勝手に親に決められていましたので、私は、大変自己肯定感の低い子どもでした。また私の決断や行動も肯定してくれることは少なかったので、自分に自信が持てずにいました。
私は、親を反面教師とし、自分の子どもには、決してそうしてはならないと決意し、
意識して子ども二人を育ててきました。
例えば、物心つく、1歳半くらいから、どんな小さなもの、例えばお菓子や、おもちゃでも、「これとこれ、どっちがいい?」と子どもに聞いていました。子どもは自由で、もともとは自己尊重できる存在ですので、「こっち!」と選びます。
私はどのように小さな決断でも、子どもがしたことは尊重してきました。
今でもそうしています。
そのせいか、子どもたちは、今では18歳と13歳ですが、とても自己肯定感の高い子に育っています。
よく言われている「毒親」、つまりは子どもの成長にとって害になる存在の親は、
躾、という名のもとで、子どものディグニティー(尊厳)を犯します。
自分の考えや価値観を子どもに押し付けます。
こういった親は、自分もその親に同じようにされてきた傾向が強いのです。
また、子どもによかれと思ってやっていることがしばしばあります。
ですので、自分の過ちに気づかないのです。
子どもは、ありのままに受け入れられた体験が、
高い自己肯定感を育んでいきます。
まさに、ありのままの自分を等身大に受け入れられるのが、自己受容なのです。
あなたが、あなた自身を受け入れるために、どんな条件も必要ありません。
あなたはあなた以上でもなければ、あなた以下でもないのです。
そのままのあなたをしっかりと抱きしめてください。
これが、最後に私がみなさんにお伝えしたいメッセージです。
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