毒親とは

毒親とは、もともとアメリカのセラピストであるスーザン・フォワードの「毒になる親」から取られた言葉で、日本では「毒親」として知られています。

毒親は、子どもに対して、子どもの尊厳を奪うありとあらゆることをします。

例えば言葉での暴力、肉体的な暴力、性的暴力、子どもを自分の思い通りにコントロールしようとする、お金

使って子どもを操ろうとする、子どもの世話をしない、アルコールやドラッグにつかってのネグレクトなどです。

長女が毒親の支配を受けやすい理由

日本は伝統的に長男が最優先され、家を継ぎ、跡取りとして家族を支えていく存在として、知られています。

逆に長女は年下の兄弟・姉妹の面倒を見て、親を助ける、という役割を知らず知らずのうちに担わされています。

こういった文化の中、長女は毒親の支配を受けやすい環境にいると言えるでしょう。

さらに長女は、年下の弟妹にとって、モデルとなるよう見なされ、両親からさらなるプレッシャーをかけられる場合もあります。そのため、親が長女に厳しく接することもあります。その結果、長女は、自分自身の意見を述べたり、判断をくだしたりしにくい環境に置かれることになるのです。

長女であることを期待されている

長女は、親に、親の面倒を見て、弟妹の面倒を見て、家のことをやって、というように、昔からの長女のロールモデル的なことをするよう期待されています。

また、先ほども述べましたが、家父長制の社会では、息子は父親の権威と権力を事実上継承する存在として見なされ、娘は従順で、親の願いをかなえる役割を期待されます。そのため、毒親は長女に支配力を向けることが多く、長女には親の希望や命令に従うことを期待するのです。

さらに、長女は毒親より、家族の調和を保つことを期待され、それができないと、家族の不和のスケープゴートになってしまうのです。

結論から言うと、毒親の支配は様々な理由から長女に向けられることが多いのです。長女は、弟妹の世話をし、弟妹にとってのモデルとなる役割を担わされ、家族の調和を保ち、家族の絆を守る責任を負うことを期待されているのです。

性格を利用されやすい

長女は利用されやすく、毒親の支配下に置かれやすいのです。その理由はいくつかあります。

まず、長女はとても責任感が強く、親の期待に応えなければならないと思いがちです。そういった長女の責任感を毒親はうまく利用し、長女にかなりの負担を負わせることになるのです。

さらに、長女は弟妹よりも大人で、物事ができると親に思われがちです。そのため、親は長女により多くのことを期待します。そして期待に応えなければ、罰を与えたり、厳しく扱ったりすることがあります。そのため長女は、罰や厳しい扱いを避けるために、親の意向に従わなければならないと感じやすくなってしまうのです。

最後に、長女は、両親や弟妹を助け、支えるために、家族の中で頼りにされる存在であることが多いため、毒親に利用されやすくなってしまいます。そのため、親が望むことに従わなければ罪悪感を感じやすく、利用されやすくなってしまうのです。

つまり、長女は幼い頃から大きな責任を負い、弟妹の模範となるよう親からのプレッシャーを感じ、弟妹よりも大人で有能だと親に思われ、親や弟妹への援助やサポートに頼られることが多いため、利用されやすく毒親的な支配を受けているのです。

「お姉ちゃんなんだから」と脅しやすい

毒親とは、子供に精神的・肉体的な危害を加える親のことです。このタイプの親の特徴は、共感性の欠如、子供の話を聞こうとしない、威圧的で批判的な態度、子供を脅したり操ったりする傾向があることです。

毒親には、親と子の境界線を引けないのが特徴です。境界線とは、自分と他者との間にあるボーダーのことです。

つまり、親は親、子どもは子どもというように、自分と子どもを切り離して考えることができないため、子どもに依存しやすくなります。

ここでお伝えしておきたいのは、子どもは自分から境界線を引くことはできません。親から境界線について学ぶのです。ですので、親の境界線の引き方が間違っていると、子どもはそれをマネますので、子どもも境界線の引き方を誤ってしまうのです。そのせいで、後々、子どもは成人になったときに、人間関係の作り方に非常に苦労するのです。ですが、境界線をきちんと引く、というのは、親の責任であって、子どもの責任ではありません。

また、毒親は長女に「お姉ちゃんなんだから」という言葉をよく使います。これは長女の責任感の強さに依存して、長女になんでも押し付けるということでもあります。長女は親の期待に添えないと思ってしまうと、罪悪感を持ち、それゆえ親の言いなりになってしまうのです。毒親は長女が自分たちの思い通りにいかないと、長女に対して批判的になり、責めるため、長女はしぶしぶ言うことをきく、という、負のループに陥りがちになってしまいます。

毒親が長女を支配していく過程

毒親が長女をコントロールするということは、多くの毒親家庭に起こることです。

長女は、両親と最も接触が多いため、両親の影響を受けやすくなってしまいます。

毒親は、長女をコントロールするために、さまざまな手を使うことがあります。

罪悪感や恥ずかしさを利用して、自分の思い通りになるように長女を操ることもあります。

また、長女の決断や選択に対して、過度に批判的な態度をとることもあります。

その上、親は感情的に長女とわざと距離を置き、長女が親と繋がることを拒否していることさえあります。

このようにして、毒親は長女を支配していくのです。

以下に、毒親がどのようにして長女を支配していくのか、その過程についてお伝えしていきたいと思います。

長女に甘え始める

毒親が長女を支配していく過程の一つとして、長女に甘え始める、ということがあります。

毒親は、自分の子ども(たち)と正しい境界線を引けないため、子どもに依存的になりやすいのです。特に長女は毒親にとって依存する標的になりやすいです。それは、今まで述べたように、伝統的に女が家を守る、長女が弟妹の面倒を見る、といった背景があるためです。

毒親は、長女に家事をはじめとする家のこと全般をするように期待します。そして弟妹の面倒を見るように命令します。

こうして毒親は、少しずつ長女に甘え始めていくのです。

恐怖心を持たせて抵抗できなくする

毒親を持つという経験は、特に長女にとって辛いものです。毒親を持つと、長女は毒親に支配され、良いように扱われます。そのため、長女は無力で恐怖を感じることが多いため、自尊心や自己価値観が損なわれる可能性があります。毒親は長女を恐怖に陥れ、長女が自分のために立ち上がり、彼らの否定的な行動に抵抗することを拒否します。

こうして、毒親は長女に恐怖心を持たせることにより、自分の都合の良いように彼女を利用し、コントロールし、支配するのです。

反抗しなくなり利用されやすくなる

毒親家族では、長女はそのうちに反抗しなくなり、利用されやすくなります。それはなぜでしょう?

毒親と長女は依存関係にあります。つまりは共依存です。共依存とは、お互いがお互いに依存している、という状態のことです。この場合、毒親と長女の間に、健康的な境界線はありません。このため、毒親は長女に依存し、自分たちの思い通りに動くように期待します。

このような共依存の関係で育った長女は、自分の意思で動いていることが少ないため、段々と自分自身に対して自信をなくしていきます。自己主張も許されず、自分で考え行動することを阻止されます。そのため、自己肯定感が低くなります。自己肯定感が低くなると、より人に利用されやすくなってしまうのです。

毒親家族の中では、長女はしばしば、自分自身や自分の人生に対して、無力感や希望が持てなくなってしまいます。こういった弱い立場にいる長女はいわば「スキ」だらけですので、毒親に利用されやすくなってしまうのです。

これらの要素が組み合わさることで、長女は反抗しなくなり、毒親によって利用されやすくなります。

親を守ることが使命と思い始める

こうして長女は親に対して、責任感と忠誠心を持つようになります。まるで親と子どもの立場が逆転してしまったかのように、長女は親を守ることを使命と思い始めます。

長女はあまりに正義感や責任感が強いゆえに、親が頼りないと感じることがあります。そうして、親を守りたくなってしまうのです。

私も両親が毒親でしたが、小学生のとき、母が一人で泣いていると、よく母を慰めたものです。私は、父親が酒乱でアルコール依存症であったために、私自身がこの家庭を守っていかなければならないと思ったものです。

周囲を信用できなくなり毒姉化する

毒親は、時々長女を裏切りという行為で傷つけます。これにより、長女は人を信頼できなくなり、人に対して防御的になったりします。

また、毒親からの心理的・身体的虐待がある場合、長女は人に対して過剰な警戒心を持ってしまいます。他者が彼女を傷つけるかもしれない、と考え、他者に対して攻撃的なふるまいをしてしまうことがあります。こうして、長女は毒姉化してしまうのです。

また長女は自分自身の意見や感情を抑圧し、毒親や人々の期待に応えようとする傾向があります。そのため、期待に応えられないと知ったとき、周囲の人々に対して攻撃的になることで自己保身を保ち、毒姉化してしまうのです。

これらの要因は個別のケースによって異なります。毒親家庭において長女が周囲を信じられなくなり、毒姉化しやすくなる背景には、複雑な心理的・社会的要素が関与していることを理解することが重要です。

毒親への対応

毒親への対応にはいくつかあげられます。以下に3つの点を記載させていただきます。

*言いなりにならない態度を示す

*自分に否があることは謝る

*ストレスをためず、周囲に相談する

言いなりにならない態度を示す

長女がいつも毒親の思うように動いていると、毒親はそれを当然のこととして受け止め、長女をよりコントロールしようとします。そして、少しでも長女が反抗したら、毒親は、長女に対して批判的になり、罪悪感を持たせます。

ですが、このままですと長女はずっと毒親の思うままで、自分の人生を生きられなくなります。

毒親にはまった長女は、はっきりと、でもきっちりと、毒親に対して、もう「毒親の思う通りにはならない」といった態度を示すことが重要になってきます。

そのために、可能ならば、家を出ることも一つの選択肢でしょう。

たとえ長女が家を出て行ったとしても、毒親は変わりませんが、少なくとも長女の受けるストレスや心の傷は少なくてすみます。

私の元クライアントさん(40代・女性)も毒親の長女でした。特に母親が毒親で、彼女を常にコントロールしようとして、支配的で、高圧的でした。彼女は親と同居していたのです。

彼女には子どもが一人いて、夫とは離婚していましたが、このままいくと、子どもにも悪い影響が出てしまうと思い始めました。そして、ついに家を出ることにしました。

家を出てからも、毒母は、彼女にちょくちょく連絡を入れてきて、まとわりつき始めました。一方彼女は、自分も自分の子ども(長女)に毒親的なことをしていることに気付きました。そして、カウンセリングに来るようになったのです。

ですが、数か月のカウンセリング受講後に、彼女は見違えるようになり、毒母から完全に自立して動き始めました。

連絡はスルー。実家からより遠いところに引越す。毒母のことはもう気にしない。こういったことで彼女は今、長女と2人、幸せに暮らしています。毒親っぽくなってしまったときには、子どもに素直に謝るなどして、2人で力を合わせて暮らしています。

毒親と境界線を引く

毒親ときっちり、しっかりと境界線を引くことは大切です。

毒親は、子どもの境界線をふんずけて、子どもの内面、子どものプライバシーのエリアにも立ち入ってきます。それゆえ、子どもは、境界線の引き方が分からず、人とうまく人間関係を作っていくことができなくなります。

毒親と自分との間にしっかりと境界線を引きましょう。

相手(毒親)が自分の境界線に入ってきたときは、しっかりと拒否しましょう。それでも入ってくるようでしたら、毒親から離れましょう。家を出るなど、物理的に離れるのも良いかもしれません。

自分も毒親の境界線に入るのはやめましょう。子どもは親の背中を見て育ちます。ですので、親と同じように、自分も無意識に毒親の境界線に入ってしまうことがあるのです。

もし、はからずも、自分が毒親の境界線に入ってしまったら、まずは、入ってしまったということを認識することが必要です。

こうして、毒親と自分との間にしっかりとした境界線ができるのです。そして、これにより、毒親に簡単に自分をコントロールさせることを防ぐことができます。

はじめ、毒親はこの子どもの対応に混乱し、批判的になり、責めてくるでしょう。それでも、子どもは確固としてこの姿勢を保っていくことが重要なのです。

ストレスをためず周囲に相談する

長女は多くの責務と重荷を抱えて生きています。そのため、ストレスも多大なものがあると思います。

まずは、ストレスをためず、周囲の信頼できる人に相談すると良いでしょう。

無料のものでは以下のものがあります。

*厚生労働省では以下の無料相談窓口があります。
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/

*あなたのいばしょ では、チャットで無料相談ができます。

https://talkme.jp/

もし経済的に余裕があれば、カウンセラーと会って相談することもお薦めします。

私も数多くの毒親の長女を見てきました。カウンセリング後は皆、幸せになっています。

また、私自身、毒親長女だったために、気持ちが人一倍分かります。

何かあったら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。

*ユア・ライフ&キャリア(カウンセラー:斉藤瑞穂)

https://selfesteem.jp/

毒親の支配から抜け出さないと長女が毒親になる可能性も

毒親の支配から抜け出さないと長女が毒親になる可能性もあります。

「カエルの子はカエル」というように、毒親長女もやがて毒親の色に染まり、自分が結婚し子どもを持ったときに、親と同じようなことをしてしまう可能性が高いのです。

こういったことを「チェーンリアクション」と言います。

私たちは、自分が毒親の元に育ったと認識したときから、変わる必要があります。そして、この「チェーンリアクション」を断つ必要があるのです。

もしこのチェーンリアクションが続いたなら、あなたも自分の子どもにとって毒親になります。そして、子どももその子どもにとって毒親となる。こうして、ずっと毒親状態は続いていくわけです。

自分も毒親にならないためには、まず、自分は毒親の元に育ったのだと気付くことが必要になります。

そして、何らかのアクションを起こして、自分を見つめ直し、毒親から引き継いだ素養を次の世代に渡さないために、行動していくことが必要です。

カウンセリングへ行くなどは、とても勇気のあることだと思います。ですが、その勇気の一歩が、あなたを、そしてあなたの子ども(達)を幸せにしていくのです。

まとめ

毒親の長女は、特に毒親に使われやすくなっています。毒親に利用される可能性が高いのです。

私も、長女だったために、毒父にかなり利用されてきました。随分つらい思いもしてきました。

ですが、毒親と心理面でまた物理的にも離れたため、またカウンセリングにより、今の健康な心と体を取り戻すことができました。

毒親の長女だと言えども、どうぞ諦めないでください。必ず道はあります。

私でできることなら精一杯サポートしますので、いつでもお声がけください。

あなたへのメッセージ

毒親に育てられた私たちのミッションは、次の世代に毒親と同じように接しないことが急務です。そのために、私たちの世代で、この醜い毒親という存在を断ち切り、次の世代には幸せを残すようにしましょう。

そのためには、あなた自身が変わることが必要です。

是非、一緒に変わっていきましょう。

引用

*厚生労働省無料相談窓口
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/

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