自己肯定感が低くて悩んでいる方は多いと思います。それでは、自己肯定感を上げてくれる人はいるのか?もしいたとしたら、そのような人の特徴は?
今回は、「自己肯定感を上げてくれる人の特徴」についてお伝えしていきます。
そもそも自己肯定感とは
自己肯定感とは、自分自身を受け入れ、自分自身に自信を持っている感覚のことです。自分自身を肯定的に評価し、自分に対して生きる価値を感じていることが特徴的です。
自己肯定感が高い人は、自分自身に対してポジティブであり、自分自身を信頼しているため、自己表現や人間関係、精神的な健康にも良い影響を与えます。
一方、自己肯定感が低い人は、自分自身に対してネガティブな感情を持ちがちで、自己評価が低く、自信がなくなりがちです。
自己肯定感を上げてくれる人の特徴
自己肯定感を上げてくれる人は、以下のような特徴があります。
1.些細なことでも褒めてくれる
2.感謝の言葉を伝えてくれる
3.感情的にならない
4.指摘が具体的で分かりやすい
5.ありのままの自分を受け入れてくれる
それでは、一つずつ説明していきましょう。
些細なことでも褒めてくれる
人は怒られるより、褒められた方が伸びます。WBCで日本は世界一となりましたが、その中で、コーチ軍の一人、白井コーチは、選手の悪いところではなく、良いところを重点的に指摘した、と言っています。いわゆる褒め上手なのです。
子育てで、「褒めて育てる」ということについては、賛否両論があります。ですが、私は、2人の息子たちを生まれた時から、ずっと褒め続けてきました。すると、今は2人とも大変自己肯定感の高い子どもに育っています。
どんな小さなことでも褒めてくれる人は、あなたの自己肯定感を確実に上げてくれます。褒められると誰でも嬉しいし、自信がつくからです。
感謝の言葉を伝えてくれる
あなたがやったことに感謝の言葉をきちんと伝えてくれる人は、貴重です。
あなたは、自分のやったことが人に感謝されたということに対して誇りを持ち、嬉しくなります。
多くの人は、家庭の中で「ありがとう」という言葉が飛び交う環境の中で生きてきていません。ですので、彼らにとって、「ありがとう」と言うのは大変ハードルが高いことかもしれません。
ですが、率直に「ありがとう」と言える人もいます。そういった人は家庭の中で「ありがとう」が飛び交っていた人たちです。人に感謝の言葉を伝えられる人とは、このような人たちです。
もしあなたの周りに、きちんと言葉で感謝の言葉を伝えてくれる人がいたら、そういった人たちを大切にしてください。
感情的にならない
物事に対して感情的にならない人は、あなたの自己肯定感を上げてくれる可能性があります。
感情的になる人の前では、あなたはただヒヤヒヤとしておびえているだけかもしれません。
ですが、感情的にならない人。客観的に冷静に物事を見られる人の前では、自分の心を開きやすいかもしれません。
自分の心を開いていくと、自分も人を信頼できると、ひそかに自分に自信を持つことができます。
自己肯定感を高めるためには、自分自身を受け入れ、自分自身を理解することが必要であり、そのためには感情的にならずに、共感的であり、思いやりがある人が良い影響を与える可能性があります。
指摘が具体的で分かりやすい
一般的には、指摘が具体的で分かりやすい人は、自己肯定感を上げやすいとされています。これは、自己肯定感を高めるためには、自分自身の課題や改善点を正確に把握し、それに対して改善することが必要であり、そのためには具体的なフィードバックが欠かせないからです。
そして、こういった他者の言葉に耳を傾け、具体的なアドバイスを受け止め、感謝できる人は、自己肯定感が上がっていきます。実際にアドバイスに従って実践してみたら、良い効果が出たとしたならば、あなたの自己肯定感はますます上がっていくでしょう。
ありのままの自分を受け入れてくれる
ありのままのあなたを受け入れてくれる人ほど、ありがたい存在はいません。要は、あなたがどんなあなたでも、素のままのあなたが好きだ、ということです。
これは、本来ならあなたの親、特に母親がしてくれたら、あなたの自己肯定感はとても高くなるでしょう。ですが、親もやり方が分からなかったり、自身に問題があると難しくなってしまいます。
私は夫や子どもたちに、ありのままの自分を受け止めてもらっていると感じています。ですので、とても心強いですし、幸せです。親友たちもそうです。
人は皆、欠点を持っているものです。ですが、その欠点さえもあなたの一部として認めてもらえたら、こんなに心強いことはありません。
また、自己肯定感は、自分自身を受け入れ、自分自身を愛することから生まれるものであり、他人からの受容や支援があることで、自己肯定感を高めることができるからです。
存在するだけで、受け入れられることは、誰にとっても大切なことであり、自己肯定感を高めることにつながります。自分自身を受け入れ、自分自身を愛することは、自分自身の価値を理解し、自分自身を大切にすることを意味します。
話すときは目をみてくれる
話すときは目を見て、きちんと対等に話してくれる人は、あなたの自己肯定感を上げてくれます。
要は、相手は、あなたを認め、きちんと自分の意見や考えをあなたに伝えているのです。もしあなたのことを認めていなかったり、どうでもよかったりしたら、あなたと話すときに、他のところを見たり、目をそらしたりするかもしれません。
話すときに目をみてくれる人は、あなたを対等な人間として認識して、扱ってくれているということですので、あなたの自己肯定感を上げてくれる可能性があります。
友人・知人を覚えていてくれる
あなたの友人・知人を覚えていてくれる人は、あなたのことを本当に大切に思ってくれている人たちです。
私は、子どもたちの友人・知人のことを知っています。誰が親友なのか、誰とお付き合いしているのか、知っています。
あなたの友人・知人のことを覚えていてくれる人は、あなたに興味があり、あなたの世界を理解しようとしてくれる人たちです。
こういった人たちは、あなたの自己肯定感を上げてくれるかもしれません。
イレギュラーが起きても動じない
予期せぬことが起きても動じない人は、あなたの自己肯定感を上げることができます。自己肯定感は、自分自身に対する信頼感や自己評価の高さによって形成されます。予期せぬことが起きても動じない人は、自分自身に対する信頼感が高く、自己評価が高いことを示しています。
こういった人と一緒にいることで、あなたは影響を受け、自分自身に対してポジティブな評価を持ったり、困難なことに対して対処できるようになるかもしれません。そうすると、あなたの自己肯定感は高まっていきます。
またこういった人は、信頼しやすいです。人を信頼していくことで、あなたの自己肯定感は更に上がっていくことでしょう。
自己肯定感が上がると得られるメリット
次に、自己肯定感が上がると得られるメリットについて、これからお伝えしていきます。主に下記の5つの点があります。
1.幸福感が高まる
2.失敗してもへこたれない
3.周囲に対して寛容になれる
4.他人と比較して落ち込まない
5.理性で物事を捉えられる
幸福感が高まる
自己肯定感が低いときは、自分にこの世に存在する価値を見出せず、自分に自信がなく、何事にもネガティブだったと思います。
ですが、ひとたび自己肯定感が上がると、自分の存在価値が感じられ、自分に自信が持て、物事に肯定的になれます。そして人から愛されます。こうして、あなたの幸福感は上がっていきます。
私のクライアントさん達も、初めは自分に自信が持てずに、私に対してもきちんと自分の意見を伝えられずにいました。ですが、皆さんカウンセリングが終わる頃には、はっきりと明瞭に自分の意見を伝えることができるようになるのです。
そして、皆、いちように言います。
「以前よりずっと幸せで楽になった。」
と。
失敗してもへこたれない
自己肯定感が上がると、失敗してもへこたれなくなります。
自己肯定感が低かった私は、小さな失敗でもすぐにへこんでいました。例えばテストで悪い点を取った、モノを買い忘れたなどです。自分が好きではなかったので、どんな失敗をしても罪悪感を覚えていました。
ですが、自己肯定感が上がった今は、ちょっとやそっとの失敗ではへこたれなくなりました。失敗したらむしろ、その失敗から学ぶという「図太さ」まで兼ね備えられるようになりました。
なぜなら、自己肯定感が高い人は、自分自身に対して自信を持っているため、失敗しても自分自身を責めたり、自分自身を否定することが少ない傾向があるからです。彼らは失敗を機会として捉え、そこから学ぶことができると考えることができます。
周囲に対して寛容になれる
自己肯定感が上がると、自分を好きになれます。自己受容ができるようになるのです。ですので、人に対しても寛容になれます。
自己肯定感が低く、自分を好きでない人は、自分自身に欠点しか見えません。ですので、他者に対しても、悪いところしか見られないのです。そのため、人に対して寛容になるのは難しいのです。
私のクライアントさん(50代・男性)も、はじめは自己肯定感が低く、人のことばかり責めていました。そのため、職場や私生活での人間関係がとても悪かったのです。
ですが、カウンセリングを通して自己肯定感を上げていき、問題は人ではなく自分にある、と分かってから、まるで人が変わったかのように、人に対して寛容になりました。
今では、職場でも多くの同僚と良好な関係を作り、私生活でもうまくいっているようです。
他人と比較して落ち込まない
自己肯定感が低い人は、自分と他者を比較しがちです。たいてい、私のクライアントさんもカウンセリングが始まる前は、自分を他者と比較して落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったりしています。
ですが、自己肯定感の高い人は、自分を他者と比べたりしません。自分は自分と思っているからです。これは、自己肯定感が高い人の自分に対する自信のあらわれです。
自己肯定感が高い人は自分自身の強みや価値観を理解しており、他人と比較することによって自分自身を評価する必要がないと認識しています。
ただし、自己肯定感が高い人でも、他人と比較してしまうことがあるかもしれません。例えば、競争の激しい環境に置かれた場合や、他人の評価が気になる場合には、比較してしまうことがあるかもしれません。しかし、彼らはそのような比較に囚われることなく、自分自身を肯定することができます。
自己肯定感が高い人は、自分自身にフォーカスを置き、自分自身が達成したことや自分自身の成長に注目することが多い傾向があります。彼らは、自分自身にとって重要なことに集中することによって、他人と比較することなく自分自身を評価することができます。
理性で物事を捉えられる
一般的に、自己肯定感が高い人は、理性的に物事をとらえる傾向があります。彼らは自分自身に自信があるため、感情的な反応をすることが少なく、冷静に状況を分析し、解決策を考えることができます。
また、自己肯定感が高い人は、自分自身を肯定することができるため、外的な刺激によって感情的に揺らがされることが少ない傾向があります。彼らは自分自身について自信を持っているため、他人の批判や否定的な評価に対しても、感情的にならずに冷静に対応することができます。
自己肯定感を上げてくれる人はあなたを変えてくれる
自己肯定感を上げてくれる人は、あなたを変えてくれます。
大抵の私のクライアントさん達も、カウンセリング後は、皆幸せになっています。
当時とてもとがっていて、とっつきにくかった私の元クライアントYさん(30代・女性)。家庭環境が悪く、自己肯定感もとてつもなく低かったのです。
周囲との人間関係も悪く、そのせいか、職場も点々としていました。
ですが、カウンセリングの中で、幼い頃亡くなった姉への想い、本来次女なのに長女になっていたYさん。母親との確執。父親との確執を少しずつ解いていくことによって、カウンセリングが終わる頃には、まるで別人となり、「愛の人」となっていました。愛を人に与え、受け取ることができるようになっていたのです。
そして、彼女は確執のあった父親の紹介で出会った男性と結婚し、今では一女の母となって幸せに暮らしています。
クライアントさんの多くは、母親の愛情不足で愛に枯渇(こかつ)している人たちです。ですので、私は、クライアントさんに「愛」を送ります。
私は、クライアントさんに寄り添い、励まし、共感し、相手をそのままで受け止めること、尊重することによって、クライアントさんをサポートしているのだと思っています。
どうぞカウンセラーでなくても、あなたの自己肯定感を上げてくれる人を友人・知人として持ってください。
ただ覚えておかなくてはならないのは、結局変わるのは、自分自身で、他者が自分を変えてくれるわけではないということです。
まとめ
今回は自己肯定感を上げてくれる人の特徴と、自己肯定感が上がったときのメリットについてお伝えさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
あなたももし、自己肯定感が低くて悩んでいるとしたら、自己肯定感を上げてくれる人の近くにいることを意識してみると良いでしょう。
事実、自己肯定感の高い人たちと一緒に行動するだけでも違ってきます。自己肯定感の高い人たちの行動や考え方を学び、自分自身でも実践してみるとよいのかもしれません。
ですが、最後、自分を変えられるのは自分自身だということは忘れないでください。
あなたへのメッセージ
もしあなたが今、自分に自信が持てず、ついつい否定的になってしまい、自分を好きになれずにいたら…。
そんなときは、カウンセリングを受けてみてください。
一人で悩んでいるより、プロの力を借りて乗り越えた方が、より効果が高く、効率的です。そのとき、カウンセラーとの信頼関係は最も大切になってきますので、自分が信頼のできるカウンセラーを選んでくださいね。
失ってしまった自信をどのようにして取り戻せるのか?
◆カウンセラー自身の壮絶なACとしての過去の体験についても触れながら、どのようにして自己肯定感を上げてきたのか、自信を取り戻してきたのかを、順を追って説明しています。とても読みやすいステップメールです。
毒親・痛い親育ちの人へ。自己肯定感を上げる情報満載のメルマガ
◆親が毒親育ちの人や、一生懸命に育ててくれたけど傷ついてしまった人たちに向けて、自己肯定感を上げるための情報を発信していきます。自己肯定感が低いと感じる人は、是非、ご登録ください。