子どもの自己肯定感を上げる方法の一つとして、私が挙げるのが、子どもへのキャリア教育の勧めです。
これは、親が教育ママ、パパになるのとは、全く異なります。
むしろ正反対といってもいいでしょう。
これはどういうことかというと、子どもの個性を大切にする、ということです。そして、その個性を大切にしたまま、幸せな人生を送ってもらう糧にするということです。
私は、キャリアカウンセラーを14年間やってきましたので、キャリアについては、人より意識していることはあるかもしれません。
早稲田大学など、数々の大学のキャリアセンターで、キャリアカウンセラーとして働いてきた経緯もあります。
そこで見るものとは、学生が思ったほど、自分のことを理解していないな、と感じることです。
就活では、大事なことは企業研究と同じく、自己理解なのですが、この自己理解で重要なキーを握るのが、親から見た子どもの資質、だったりします。
私は、子どもが幼い頃より、何かこの子にはこういう才能があるのでは、と思ったら、それを素直に伝えてきました。
また、その子の持つ特性や、性質などについても、子どもが分かる範囲内で伝えてきました。
子どもが小学校高学年になると、村上龍さんの「13歳のハローワーク」(現「新13歳のハローワーク」)をプレゼントしました。そして、何か興味のある仕事を子どもが思いつくと、一緒になって、この本で調べたりもしました。
こうして、子どもの頃から、「仕事」や「キャリア」について意識付けすることは、私はとてもいいことだと思っています。
子どもの夢や、なりたいものが変わってもいいのです。
当然です。若いのだから、可能性は無限大にあり、気持ちもコロコロと変わるでしょう。
でも大事なのは、子どもが自分のことに対して興味を持ち、自分を観察する癖を身につけることだと思っています。
私は、次男には、「あなたは手が器用だから、何か物を作る仕事がいいかもね。性格が、一つのことに集中するとのめり込む方だから、もしかしたら、職人肌なのかもね。」などと伝えたりしています。
まだ次男は中学生ですが、将来のことを漠然と考え、「食品を加工したり、作ったりしていきたい。」と言っています。
また野菜など育てることが好きですので、高校も、普通校ではなく、農業系の高校への進学を考えています。
長男は、昔から英語が大好きです。
もとをたどれば、私たち親が、ハワイで結婚式を挙げた際の、ビデオを観たときから、海外への興味が広がっていったようです。
中学時代に、交換留学生となり、デンマークへ行き、その1年後に、デンマークからの交換留学生を家で引き受けたりしました。
また、私が海外に友達が多いせいか、日本に来た際には、必ず皆、家に寄ってくれます。中にはホームステイする人たちもいました。
そのせいか、長男は多くの外国人と小さいころから接していたので、外国人慣れしています。
長男が高校1年生、次男が小学5年生の頃、アメリカへ3週間の旅を一緒にしました。
アメリカでは、ほとんど私の友人の家でのホームステイだったため、多くの英語に触れました。
そして、アメリカの良さを知った長男は、帰国後、必死で英語を勉強するようになりました。
今では、英語とスペイン語を学ぶべく、難関校の大学を狙って勉強をしています。(来年大学受験です)。
そして、将来は語学を使って、世界で活躍したいと思っているようです。
そんな長男にも、私がこの人に会ったらよいのでは…という人には会う機会を設けたり、この映画を観ておくと、この本を読んでおくと、将来参考になるのでは…と思ったものは、伝えるようにしています。
そして、私は、MBTIという性格診断検査の認定ユーザーでもありますので、長男が将来の「自分の仕事探しの適性を知りたいので、受けてみたい」と言ったときには、検査をし、結果を彼にフィードバックしたものでした。
こうして長男は自分の夢に向かってまっしぐら、ですが、次男はこれからですので、私にとっても楽しみです。
長男はもう大学生になりましたので、アドバイスを求められたときにはしていこうと考えていますが、次男には引き続き、キャリア教育をしていこうと思っています。
それは、「何に興味があるの?」とか、「将来、何になりたいの?」とかいうことから、様々な話に発展することが多いので、こういう会話を持つ時間も、親御さんには大切にして欲しいと思っています。
最後に、一つ大切なことをお伝えしたいと思います。
子どもの将来は、親のエゴや、自身の低い自己肯定感を埋めるための手段ではない、ということです。
ですので、一番初めに申し上げた、教育ママ、パパとは異をなすということなのです。
親のエゴで、有名な大学や会社に入って欲しいとか、将来はこれこれになって欲しいといって、子どもに親の意向を押し付けるのは、子どもにとってしごく迷惑なことです。
私は、これは子どもにとってはあまり良い影響を及ぼさないと思いますので、やめて欲しいと思います。
子どもには子どもの人生があるのですから。
そして、もし親がそうしたことをしてしまう傾向があったら、親自身、
自分の自己肯定感は高いのか、低いのか、ということを見つめ直す必要があります。
親の自己肯定感を埋めるために、子どもを利用するのは、決してしてはならないことだと私は思うからです。
次回は、自己肯定感と子どもの犯罪についてお話ししていきます。
どうぞお楽しみに。
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