今回のトピックは「感情と自己肯定感」についてです。
自己肯定感の低い人は、自身、感情の起伏が激しいと認識している人が多いです。反対に、自己肯定感の高い人は、「感情はいつも比較的安定している」と答えます。
感情とはやっかいなものです。なぜなら、私たちは皆、感情にいつも注意を向けているわけではないからです。感情以外の物事、たとえば、向き合っている誰かだったり、そこで起こった出来事だったり、そのときのお互いの言動に注意を向けがちで、自分の感情と向き合う、ということは、瞬間的に、誰しもあまりしないからです。
ちょっとここで感情についてお伝えすると、感情には、一次感情と二次感情があるのをご存じですか?
一次感情とは、その時にとっさに起こってくる感情のことです。例えば怒りなどがあります。
二次感情とは、アドラー心理学によると、実は、一次感情の根底にある感情、のことを言います。つまり怒りの感情の根底には悲しみがあった、というようなことです。
たとえば、あなたのパートナーが二人にとって特別な日を、仕事でどうしてもキャンセルせざるを得なくなった、と言ったとします。あなたは怒るかもしれませんね。私も、きっと、夫が結婚記念日のディナーを仕事でキャンセルする、といったら、仕方ないとはわかっていても、ついつい怒ってしまうと思います。
ですが、怒りは、この場合、一次感情です。怒りの根底、つまり二次感情には、悲しみが隠されているのかもしれません。「どうして、私たちの大事な日より、仕事を優先するの?」「私は、あなたに期待を裏切られたようで悲しい」などです。
私の経験ですと、自己肯定感の高い人は、一旦一次感情である、この場合の「怒り」が出てきたとしても、後で落ち着いたら、自分の感情を客観的に見ることができる場合が多いと思っています。そして、どうしたら、その状況にうまく対処できるか、冷静に考えるのです。
例えば、特別な日を、別の日程で調節するとか、仕事が終わったらちょっとした二人の時間を持つように、約束するとか、そんな風な切り返しができるのです。
ですが、自己肯定感の低い人は、一次感情にのまれてしまって、次のステップに中々進めません。いつも、何等かの感情にのまれています。次から次へと、一次感情が襲ってくる人もいるでしょう。いつも何かに腹を立てていたり、いつも悲しかったり、要は精神的に安定した状態を保っているのが難しいのかもしれません。
感情をうまくコントロールしていくことは、周りの人たちとうまくやっていくためにも、仕事やキャリアで成功していくためにも、大切なことです。
ある心理学者が言っています。「一人の人間の中には善悪二つの要素があり、大切なのは自分の中の両面性を自覚することです。」と。これを、一次感情、二次感情と重ね合わせてみたらどうでしょう?人の感情の中には、いつも2つの感情があり、大切なことは、一次感情と二次感情、どちらの感情のことも認識することだ、と。
人の感情は複雑です。ですが、感情にのまれていたり、振り回されたりしていては、決して幸せな人生を送ることはできません。感情を客観的に見る力も必要になってきます。
あなたがもし、感情にのまれてしまうタイプだったら、感情が出てきたときに、感情が出てきているというその事実に気づき、その感情の奥底にある、本来の自分の正直な気持ちに目を向けると良いかもしれません。そうすることにより、感情と自分とを切り離して考えられ、冷静に行動できるようになるからです。
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