カウンセリングと自己肯定感

今回のトピックは、「カウンセリングと自己肯定感」についてです。

カウンセリングっていうと、日本ではまだまだ、精神的に病を抱えている人が受けるもの、という認識が大きいですよね。

私は、かつて、アメリカに５年間住んでおりました。アメリカでは、カウンセリングを受けることは、医者に診察に行くのと同じくらいの気安さです。まさに、ホームドクターならぬ、マイ・カウンセラーを、たいていの人は持っています。さすが、カウンセリングの発祥地、アメリカですね！

さて、かくいう私も、アメリカで１年、日本で２年間カウンセリングを受けました。

私は、複雑な家庭環境で育っていますので、とても自己肯定感が低い人間でした。アメリカ時代に、ある日、起きたら、うつ状態になってしまって、誰とも会いたくない、誰とも話したくない、と数日間ひきこもる生活をし始めました。見かねた私のアメリカ人の友人が、「瑞穂、あなたはカウンセリングを受ける時期よ。」と言ってくれ、突破口を開く決意をしました。そこから私のカウンセラー探しが始まりました。５人ほど会った後、とても話していて心落ち着くカウンセラーと出会い、そこからカウンセリングは私が引っ越しをしなければならなくなった１年後まで続きました。

これからは、自己肯定感の低い人が、なぜカウンセリングをすると良いのかということをお伝えしていきますね。

まずはじめに、自己肯定感が低い人は、自分をありのまま受け入れる、という「自己受容」ができていません。常に自分を否定的な目で見ていて、自分を全て受け入れるなんてことは、到底できていない状況です。

そこで、カウンセラーからの温かい眼差しが相談者であるクライアントに注がれ、そのままのクライアントを受容し、受け入れ続けていると、クライアントは、「自分を受け入れてくれる人がいるんだ。」という気持ちになります。そして段々と、カウンセラーの愛とともに、自分を受け入れることができるようになるわけです。

自己肯定感が低い人は、親からあまり愛された感覚がなかったり、または、偏った愛情を注がれた人がほとんどです。そのため、自分をありのままに受け入れ、愛することができないのです。

友達や恋人、配偶者ですと、対等の関係ですので、「親のように私を愛して、受け入れて」というのは無理な話です。ですが、カウンセラーでしたら、立場が違いますので、できるのです。カウンセラーは、常に、クライアントに対し、無条件の愛を注いでいるのです。そして、その無条件の愛が、クライアントを強くするのです。（逆に、このような無条件の愛をクライアントに注げないカウンセラーは避けた方が無難です。）

次に、クライアントは、心の中にたくさんの苦痛、ストレス、うっぷんを抱えています。これを解決しないと、本当の意味で幸せにはなりません。自分が幸せにならないと、もちろん、周りの人のことも幸せにはできないものです。

カウンセリングでは、この苦痛、ストレス、うっぷんの原因を理解し、それを乗り越え、解放していくプロセスをたどります。ですので、心の中の叫び、カタルシスからの解放となるのです。そうすることで、自分が幸せになれ、しいては、周りの人との人間関係も各段に向上するのです。

最後に、クライアントは、自分の悩みや生い立ちなどの話をすることによって、自分で自分の心の中を整理していきます。そして、プロのカウンセラーに、じっくりと話しを聴いてもらい、時に介入してもらうことにより、苦しみから解放されることができます。それにより、自己理解が一層深まります。

自分を理解している人は、人生の選択の場面においても、自分にとって、最善な選択をします。また、「①自分の好きなこと、嫌いなこと、②自分のしたいこと、したくないこと、③自分のできること、できないこと」、をよく理解しているので、納得した人生を送ることができます。実は、これら３つのことが、人生を豊かにするかいなかにかかってきているのです。ですので、自己理解を深めていくことは、私生活においても、仕事においても、大切なことなのです。

以上、３つの理由から、私は、自己肯定感が低い人には、カウンセリングをお薦めしています。

それでは、求められるカウンセラーの条件とはいったいどういうことでしょうか？私は、以下の５つ全ての条件をクリアしたカウンセラーを推奨しています。

①カウンセラー自身もかつて心に深い悩みを抱え、乗り越えてきた人

②心身ともに健康で、自己肯定感が高い人

③自分自身もカウンセリングを受け、クライアント経験のある人

④きちんとした専門的な教育やトレーニングを受けてきた人

⑤できれば、子育て経験のある人

私の有能だった日本とアメリカのカウンセラー二人は、この５つの条件全てに当てはまっていました。ついでに言えば、私もすべてに当てはまっています。＾＾

さぁ、いかがでしたでしょうか？

あなたがもし、自己肯定感が高くない、と感じていたのなら、是非、カウンセリングを受けてみることをお薦めします。

そして、重要なことは、実際にセッションを受ける前に、カウンセラーと話しをして、相性が合うかどうか見極めておくのも大切なことです。実際のセッションの前に、少しでもカウンセラーがクライアントさんに時間を取って、話をする機会を与えてくれる人をお薦めしています。その時間も持ってくれないカウンセラーの方は、逆に避けた方がよいかもしれません。実際、忙しくてできない、というカウンセラーもいるとは思いますが、クライアントにとって、カウンセラーと相性が合うかどうかも、重要なキーポイントだからです。そしてそれを理解してくれるカウンセラーこそ、良いカウンセラーだと、私は思うからです。

今日は、カウンセリングと自己肯定感の話をお伝えさせていただきました。ここで少し宣伝があります。

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